個人投資家は運用成績を市場平均と比較しなくていい
2号です。
運用成績の評価方法についての考え方です。
市場平均とは
日頃、ニュースでは株式市場の指標として市場平均をよく用います。日本でいえば日経平均株価やTOPIX、米国でいえばダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)通称ダウ平均株価やS&P500が紹介されます。
これらは市場を代表する有力企業の株価を指標化したもので、これらの動向が株式市場をそのまま表しているといえます。
運用成績の測定方法
さて、投資信託や個人の運用成績の計測は、これら市場平均の結果と比較されます。
市場平均が+10%で推移した年に、個人のポートフォリオが+12%で運用できれば、良い成績だったといわれ、逆に+8%でプラスでも市場平均よりも低い場合は、悪い成績と評価されます。
なぜなら、市場平均よりも悪い成績で運用するくらいなら黙って市場平均に連動するインデックスファンドを買っておけばいい、となるからです。
これは、運用成績がマイナスの場合も同じです。個人の運用成績が‐5%でも、市場平均が‐10%であれば、良い結果とみなされます。
特にアクティブファンドのマネージャーであれば、それはその仕事を続けることができるかに関わる重要な内容です。
市場平均を超えることは重要か?
さて、私たち個人投資家にとって、市場平均以上の成績を出すことは重要でしょうか?
もちろん出せるに越したことはないですが、市場平均以上の成績を出すこと以上に、自分の目標に必要な利益を出すことと、市場に居続ける事のほうが重要です。
これは日米欧の金融資産合計に占める割合です。
参照:資金循環の日米欧比較, 日本銀行調査統計局
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
日本人は、有価証券(株式等)のリスク資産に対して苦手意識を持っており、その割合は20%以下となっており、欧米に比べて低いです。一方の超低金利 で眠っている現金・預金が50%です。
さて、日本人である私は、現在資産の90%を株式で運用しているため、預貯金100%の人と比較して、運用結果がプラスであれば各段に資産が大きくなっていきます。また市場がどうかより、1億円の資産を作るという明確な目標があり、それを達成するための計画として年利9%を目指しています。他人なんかどうだっていいのです。
(少し矛盾しているように感じますが、お金持ちとは、相対的な概念なので勘弁してください。)
わたしは銀行以上の金利1%でいいとか、僕は50%を目指すんだとか、それぞれ個人によって置かれた状況が違い、目的や目標が違います。その中で、市場平均なんかよりも早くお金持ちになりたいんだ、という人が市場平均と運用成績を比較すればいいのではないでしょうか?
最後に残念なお知らせ
しかしながら、大変残念なことに米国株の過去の年利平均は7%であることに対して、私の目標は年利9%。。。市場平均よりも大変!!結局、市場平均よりも早くお金持ちになりたいのかよ!!!はい、できることならば。しかし必要年数が20年か23年かという違いのため、ゆっくりお金持ちに、ということには変わりません。気長にがんばります。