【本】『マネーの公理』スイス銀行家に学ぶ投資の心構え
2号です。
本のご紹介です。
- 『マネーの公理』
- ■はじめに:本書は賭けて勝つための本である。
- ■リスクについて
- ■強欲について
- ■希望について
- ■予測について
- ■パターンについて
- ■機動力について
- ■直観について
- ■コンセンサスについて
- ■計画について
- 最後に感想
『マネーの公理』
『マネーの公理』はスイスの銀行家を父に持つマックス・ギュンターによる、お金に対する経験をまとめた本です。具体的な投資手法ではなく、投機により勝つために書かれたものです。
なぜスイス?
スイスに関して簡単に。ヨーロッパの中央に位置するスイスは、永世中立国としても有名で、長きにわたって最強の軍事力を誇るとも呼び声も高い。中世にそんなスイスには、さらに世界中から傭兵が集まるようになった。傭兵たちは、派遣先から給料を母国の家族に送金する必要があるため、為替や運用ニーズが発展し、金融にも強くなったという歴史があるようだ。
ということで、「マネーの公理」早速超概略行ってみましょう。
■はじめに:本書は賭けて勝つための本である。
トレードオフ:利益として定義できるものを増やすためには、自分の所有物や精神的な満足感をリスクにさらさねばならない。
■リスクについて
冒険は、危険に直面して、それを乗り越えようとすることだ。危険に直面しているとき、あなたの自然で健康的な状態は、心配事を抱えていることだろう。全ての投資は投機である=100%安全なものはない。心配になるような金額を賭けなければ、満足いく勝ちを得ることもない。
■強欲について
強欲とは、過剰な欲望、常にもっと応く欲しがること。自分が当初望み、期待することが許された以上に臨むこと。ほとんどの投機では、終わりを自分で決めなければならない。レースを始める前に、ゴールをどこかに決定する。
■希望について
船が沈み始めたら飛び込め。期待したり、祈ったりしてはいけない。自分が間違っていることを認めることの難しさ。人間は自分のエゴを守ろうとする。自分が間違っていたと認める必要性から逃れ、自分が賢いことを信じるのだ。間違っていたことを認めるのを拒否することは、最悪の反応だ。
■予測について
人間模様はどんな方法でも誰にも絶対に予測できない。お金の世界の予測がすべて人間の行動に関するものである以上、真剣にとらえるべきではない。
■パターンについて
もしあなたがお金持ちになりたいのであれば、健全で合理的なアプローチを見出すだけでいいように思える。誰もがこのような公式を探しているが、残念ながらそんなものは存在しない。
■機動力について
最適なチャンスが横たわっているように見えたら、すぐ決断して、それに向かうべきだ。常に身軽に動ける状態を維持し、いつでも問題から抜け出し、迅速にチャンスをつかむための準備ができていなければならない。
■直観について
あなたが知っていること、考えたこと、感じたこと、経験したことなど、全ての情報が、自分の全く知らない巨大な図書館から、神秘的なほど一瞬のうちに意識に上がってくる。良い直感は、あなたが知っている何かであるが、あなたはそれをどう知ったのかを知らない。直観を感じたら、最初にすべきことは、その直感を生み出すほど巨大なデータの図書館が、あなたの心の中に存在しているかどうか、自問することである。
■コンセンサスについて
勝つ秘訣は、自分自身が納得するまで他人の意見を無視する。群衆がしていないことをすべきだということを、直ちに意味するのではない。大切なことは、群衆とともに賭けようがが、その反対に賭けようが、まず一人で十分に考えることである。
■計画について
お金に関する限り、あなたが必要な唯一の長期計画は、お金持ちになろうとする意志だけだ。唯一の準備は、株式市場の勉強をつづけることである。学ぶことと改善することを続けることだけである。
最後に感想
投資はある種の賭けです。しかも自分の大事な資産を用いており、精神的プレッシャーが存在します。高揚や落胆で、冷静な判断ができないことも経験してきました。先人の経験を体系的にまとめた本を読むことで、最善の状態を維持するようにしていきたい。特に「■直観について」の考え方はとても納得です。
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