個別銘柄の選定基準~米国株編~大事なことは基準を明確にして、それに従うこと。
こんばんは。億リーマン2号です。
先日公開した戦略とポートフォリオ内、私の投資の核となる米国株の個別銘柄について、なぜそれらを選んだのか、今後どんな銘柄を加えていくのかを、ここでまとめておきたいと思います。
銘柄の選定基準
それぞれについて説明していきます。
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ワイドモート(wide moat)
ワイドモートとは直訳すると「幅の広い城壁周りの堀」です。経済的優位性、参入障壁、差別化という意味合いで理解しています。ウォーレン・バフェットもよく使いますね。
具体的には、ブランド力、高シェア、スイッチングコスト、サービスの差別化、業務効率の工夫などだと考えます。
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ブランド力
ブランド力とは、シンプルにいうと「人々が無意識に感じる信頼」「記憶と生活が結びついた状態」でしょうか。もっと簡単に言うと「コーラといったら、コカ・コーラでしょ」というイメージですかね。
ワイドモートの一部ですが、単独の項目として入れておきます。
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営業利益率
営業利益率は本業の高いブランド力と業務効率の指標として確認します。
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FCF(フリーキャッシュフロー)
FCF(フリーキャッシュフロー)とは、会社が自由に使える現金のことです。
FCF=営業CF-(投資CF+財務CF)
正式なもの、一般的なものと違うかもしれませんが、「本業の儲けで、他のことをすべて賄えることが理想」という考えを採用したいと思います。配当の源泉もここですからね。
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配当関連:配当利回り、増配率、連続増配実績、配当性向
配当の再投資戦略を掲げる以上、配当に関連した項目は外せません。
現配当王&配当貴族は年利4%程度の配当がほしいです。連続増配実績25年の配当貴族であれば、2008年リーマンショック、2001年ITバブル崩壊、さらに連続増配実績50年の配当王であれば1987年ブラックマンデーであっても、増配し続けた実績と信頼があります。2018年現在割高と言われている株価に対しての利回りのため、適正価格の時はもっと高い利回りとなりそうです。
将来の配当王&配当貴族候補は2008年リーマンショック後に配当を出した企業が中心となります。ここでは増配率を重視します。また、今後リーマンショック級の不況となった時、増配し続けられるのか監視が必要です。それを乗り越えれば晴れて配当王&配当貴族の仲間入りとなることができますね。
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生活に浸透していること
これが非常に重要です。
生活に浸透し無意識の中で使われている、継続的に購入しなければ生活できない製品サービスを扱う企業が保有対象となり得ます。シーゲル先生推奨の生活必需品、製薬、石油がこれに当たります。セクターで切り分けるというよりは、個々の内容によって判断が必要です。例えば石油に枯渇の可能性が出れば、売却を検討する必要があります。
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過度な期待をされていないこと
高すぎる期待は痛い目を見る可能性があります。
シーゲル先生の赤本「株式投資の未来」にはこう書いてあります。
株式の長期的なリターンは増益率そのものではなく、実際の増益率と投資家の期待との格差で決まる。
またこうも書いてあります。
この成長(最先端技術) の恩恵が流れ込む先は、個人投資家ではない。流れ込む先は発明者と創業者であり、~ベンチャーキャピタルであり、~最終的にはよりよい商品を安く手に入れた消費者だ。
人気が過熱している分野、企業には注意します。
大事なことは基準を明確にして、それに従うこと
情報の全てを確認することは、時間的にも能力的にも難しいです。明確な数字と同様に、抽象的なことも判断材料となります。ここは可能な限り数字的な根拠を探すことや、勉強を怠らないように注意したいです。また、抽象的であるからこそ、予め明確な基準をもとに、今後も銘柄選定に努めていきたいです。